さて、前回の記事では

図書館は延滞金を導入せよ!!

と鼻をふくらませながら豪語したtakam16ではあります。
もちろん書籍8冊とCD2冊もしっかりと返却し、またちゃっかりと
書籍を8冊CD1枚を拝借しています。
これ以上の延滞は注意しようと心に決めたのですが、やはりなんらかの
罰則は設けないと、遅れグセというものは直らないもの。
図書館関係者の読者様からもしっかりとお叱りのお言葉を頂戴したと
いうことで反省するも、やはり

公共図書館でも延滞金を!!

と、お口はすっぱい管理人。図書館法でお金を取らないルールがあるのなら、
そんなルールなんかやめちまえぇぇぇぇ。

図書館員をこれ以上困らせるのはもうやめよう.....


というわけでお天気のすこぶるよい日に久々に我が街の図書館を訪れたので
すが、4月になって心機一転したのは人間だけじゃなく、図書館もそうだった、
というお話であります。


図書館に入館して右側を見ると、あいも変わらず、「リサイクル図書コーナー」に
群がる庶民達。takam16も一緒になって群がってしまったよ。
ハ イ エ ナ ~。
今回は雑誌のバックナンバーばかり。ちっ、来るのが遅かったわい。

まあ、それは3月となにも変わらない風景なのですが、
盗難防止装置を通過して、真っ先に視界に飛び込んできたものがありました。


「 じ ど う か し だ し き 」

なんだ? 新型か? もう一度

「 自 動 貸 出 機 」

遂に出たよ、おい。噂は耳にしてはいたが、ま、まさか我が街の図書館が導入するとは.....

5分ほど意識が朦朧となりながらも(?)、お目当ての「エサ」にありつくtakam16。
先述した、書籍8冊とCD1枚(ロッド・スチュワートを借りました)を手にして向かった
先はもちろん、例の「自動貸出機」。この緊張って瞬間!!気持ちいい。


この新型マシーン「自動貸出機」。既に導入されているところもあり、
海外ではより進んでおり、国内においても学生の方なら
大学図書館などではいくつかは導入済み。国会図書館などもコピーの申し込みや資料請求は
コンピュータで行います。
公共図書館に関しては日本に相対的に図書館の数が少ないことを解決するのが先
ではありますが、今回はマシーンの話ですので割愛するとして、いくつかでは導入されています。

導入先としては書籍としても紹介された浦安市立図書館、調布市立図書館、茨城県立図書館......
そして我が図書館。

「自動貸出機」の登場により、図書館員は貸出しに関しては現在こそ人とマシーンの併用が
できるものの、次第に図書館員の貸出し業務はなくなり、または著しく減ることで、
人員を削減することができ、効率という点においては納得。人員を削減しなかったとしても、
余った図書館員をレファレンスコーナーに配置させることができ、あるいは館内をより隈なく
まわり、きめ細かいサービスを提供することも可能です。乱れた図書資料の整理や返却棚の整理
に時間をかけることもできます。

一方で、導入してまもないことが理由なのかはわかりませんが、しばらく「自動貸出機」が
視界に入る座席に腰を下ろしていたのですが、約1時間、誰も3台設置された「自動貸出機」
を使用せず、利用者が貸し出しを、図書館員のいるカウンターを通していたことは少々気になりました。

既存勢力 vs 新規参入

といった近頃の構図と比較してしまうのですが、新規参入にはまだまだ入り込む余地はないように
感じました。これらもガソリンスタンドのセルフと同じく
慣れなのでしょうが、セルフスタンドの場合は値段が安いという利点がある一方で、
「自動貸出機」は少し時間がかかる感は否めませんでした。

誰も使ってくれないので、よいお手本がないなぁと思いつつ、いざ挑戦。
すると、美女らしき声でコンピュータからアナウンスが。

美女 「利用カードをバーコードを表に向けて置いてください。」

美女 「バーコードを表へ向けて1冊ずつ所定の位置に置いてください。」

美女 「ご利用、ありがとうございました。」


美女は少々余計なのですが、要は

「アナウンスと画面のパネルを使って自分で貸出し手続きをする。」
というわけであります。

ただし、いまのところ不人気であることは確かなわけで、好奇心旺盛な子供達が訪れる
土日にどれだけ受け入れられるかでしょう。
お年寄りには残念ながら、既存の方法がお好みだと思いました。

そして先述した
「図書館員をレファレンスコーナーに配置」

のレファレンスの件について、次回お話いたします。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

第36回大宅壮一ノンフィクション賞稲泉 連 著 「ぼくもいくさに征くのだけれど」
高木 徹著 「大仏破壊」
に決定いたしました。おめでとうございます。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

4月20日に松本清張賞の受賞作品が発表されます。
前回は、山本兼一さんの 「火天の城」でした。この作品は、先ごろの直木賞の
最終候補作にも選ばれました。