ナメクジが塩に弱いのと同じように、
サクラだって水と風には滅法弱い。
近所の桜並木もそろそろいかがなものかと、憂鬱になる。

憂鬱といえば、休みの日の夕方以降の管理人。
水にも風にも塩にも強いのだが、次の日のことを考えると
センチメンタルな気分になってしまう。

センチメンタルな気分といえば、図書館へ本を返しに行こうと思った日に
大雨だったりする時もそうだ。
最大8冊、2週間まで借りることのできる我が街の図書館。いや、あえて
「我が図書館」としておこう。利用頻度において、自称「VIP」だからだ。

その8冊すべてを借りたところで、まるで読み終えたためしがないのだから、 
それだったら3~4冊ぐらいにしておけばよいものを、
貧乏症特有の考えなのか、いや、
「VIP」だ。「VIP」ではあるのだが、
いっぱい借りなきゃあ気が済まないのだ。

8冊の内訳というのは実は決まっていて、
「チェックノート」のようなものに、気になる本をメモっているので、
そこからランダムに3冊をチョイス。3冊のうち1冊は物語、2冊目は政治・経済、
最後の1冊はビジネスがらみだ。
あと5冊借りられる。うち3冊は館内を怪しげにウロウロしながら本のタイトルや
デザインに惚れてチョイス。残りの2冊は雑誌のバックナンバーと決めている。
まさにステレオタイプの頑固じじい。でも本当は若いのよ、ウフッ。

制限冊数ギリギリまで借りるが結局は読まずじまいで、返却日に肩を落としながら
図書館へ足を運ばざるをえない「VIP」であるのだが、時々、
「え~い、延滞してしまえ。」

とついつい小悪魔が顔を出すことがある。おい、天使も出てこいよと、心の中では
思っているのだが、「VIP」の本性はどうやら「悪人」に近いようだ。

てなわけで、2日3日遅れて返すことがあったりするのだが、いつのことか、
市の発行する新聞で、自分を反省し、覚醒させる記事に遭遇した。

「バカにならない返却通知!!」

どこの図書館でも同じだと思うのだが、返却期限から2週間以上経つと、自宅に催促の
ハガキが届く。このハガキ代が
しゃれにならないぐらい図書館財政を苦しめているという
涙ながらの「市民便り」ってわけだ。

これを読んでしまったからには、もう延滞にビビらないわけにはいかない。
目標といっちゃあなんだが、きっちり返すことにした。市民の義務として。


どこの公共図書館も予算は年々削減され、台所事情は書店同様苦しいと聞いている。
しかし、書籍購入代を減らすわけにはいかないということで、槍玉に挙げられるのは人件費。
そのため、図書館員の人数を減らしたり、または人員を民間委託、NPO法人委託にしたり
という動きも見られ、それに既存の図書館員が反対しているという記事も見られる。
運営云々に関しては口をさしはさむほど内部事情を存じ上げないのだが、ひとつだけ、
これはやってもいいのでは? と個人的に思う業務、というよりは罰則ルールとして、

返却期限の過ぎた者に対しての延滞金の請求

がある。


正直申し上げて、延滞に対する図書館員の姿勢はなぜか低め。多少の遅れ程度では、
「はいはい。」
ぐらいの態度にしか出られない。
住民の税がからんだりするものだからいろいろと面倒な話しだし、返却・貸し出しの
窓口はおおかたパート社員だ。

しかし、いろいろ図書館関係者の話を集めて考えたときに、

予約待ちの利用者からの苦情

というのがけっこう多い。管理人自身は待ってまで予約する気はさらさらないの一点張り
であることは昨年から申し上げているのだが、(結構古株なのね。)
利用者の不満や図書館員が理不尽にしかとされる姿を見るのも肝を痛める。
貸し出し停止処置というのは、何週間も「借りパクっている」連中への対処法だが、
貸し出し停止ごときでめげるほど彼ら利用者の心はウブではない。
万引きと同じで、彼らは「常習犯」であり、「確信犯」である場合が多い。


そこに図書館運営の財政難という今後もつきまとうであろう恒久のテーマも
考慮するならば、

例えば1日につき1冊100円以下の罰金ルールでも作っておけば、ハガキ通知による
無駄な作業やそれに伴う費用は削減できる。
それよりも、利用客は間違いなく、返却日を知りながら遅れて返すという甘えは
なくなる。
その上で、
毎月、延滞金により集まった金額を明示し、その使用目的をはっきりさせる
ことが不可欠だ。

駐車料金を徴収するのもいいが、そういう延滞者の取り締まりをしっかりすることで
図書館が公共のものであることを利用者に理解してもらえる。そして、無駄に予約待ち
をしいられる善良な利用者にとってもおトクだ。

ならば、先述した「我が図書館」って言い方も撤回しなくちゃあならない。
「VIP」って言葉もおかしいな。訂正だ。

そ、それよりも......
ウチに延滞中の本が8冊あるじゃないか!!しかもCD2枚まで.....

あ~、説得力ってなんだろう。
ちゃんと返そう。ブログのタイトルに恥じないように。



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どれどれ、明日の発売情報は、え~っと

司馬遼太郎短篇全集 1 あたりですかね。
もうひとつ、パンチが効いていないんだよなぁ。明日のラインナップは。

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1位 「ぼんくら」 宮部みゆき .... 読中なのに1位だぜ!!

2位 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」 山田真哉 .... 生活の知恵が詰まってるぜ!!

3位 「読書力」 齋藤孝 .... ためになったぜ!!

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などなど....