☆★☆管理人takam16のバーチャルなお部屋 です。 ☆★☆
 

お気に入りの本をどうやって見つけるかというのは個人差
があるものです。

本屋をうろうろしていると、運命的な出会いをきっかけに
つい買ってしまったなどということは、書店員にとっては
「ガッツポーズもの」に値します。
担当者は、自分の仕入れた本が、そして自分の陳列方法が理由で
売れたことは本当に嬉しい。運命的にその本に出会ったお客
がそれをきっかけにどのような人生を送っているのだろう、
とまでは深く考えはしないものの、それを期待したいなと
売れる度に心に思う当時の僕なのですが、、
買っていくお客それぞれがどういう理由で購入したかなどと
いった購入までのいきさつを知ることがなかなかできないのは
ちょっぴり残念でありました。
とは言っても、なんで買ったかなどといちいち尋ねるのは、
1人になって自分自身と向き合うには最高のアイテムの1つである
本の特徴から考えるに、あまりにもプライベートに入りすぎ、
難しい。

そのため、無記名アンケートを以前実施したところ、購入のきっかけは

1位 店頭にて発見 (やはり出会いですなぁ。)
2位 新聞広告
3位 友人・知人の紹介
4位 新聞書評
(各店により違いあり)

1位が広告だとがくーっとくるところなのですが、店頭発見なら
悪い機嫌をよくする特効薬のように表情筋が一気に緩みます。

3位の友人・知人の紹介というのは意外な結果。本の話題について
語り合う友人などサークルにでも入っていない限りなかなかお目に
かかれません。掲示板やチャット(当時はブログはなかった)といった
「知らない友達」の力もあるのかなと勘ぐった僕。う~む。

新聞関連については、最近でも大学生の新聞購読の割合が20%となって
はいますが、それでも上位を占めています。ただし、4位とはいえ、
新聞書評が購入のきっかけになるという人は10%もいないのが現実でした。
さて、この新聞書評。なにを基準に書評として選ばれているのかという
のは興味深いお話。
これについては
「ベストセラーだけが本である」(永井朗著)
が少し触れていたので参考にすると、
新聞の書評欄を受け持つ学芸部というのがあって、そこで本が集められる
のですが、各出版社から新聞社宛に本がどんどん送り込まれてくるようです。

「これを取り上げてください。」

という感じで。新聞書評には、各社書評委員会というものがあり、彼らにも
書評を書きたい本があるらしく、あらかじめ学芸部にお願いし、買ってきて
もらうとのこと。決められた日に書評委員のメンバーが集合し、話し合いの
結果、事前に用意された本を数冊ずつ持ち帰り、その中からさらに厳選され、
そして学芸部とじっくり話し合った結果、書評として完成するという
段階を踏むそうです。

書評の対象本が発売日よりややあとになって紹介されるのは、新刊が発売
されてから本を揃え、書評メンバーを集合させるというのが理由のようで、
この辺りは、出版社はなんとか発売前にできないものかと読んでいて
なんだか歯がゆい気分。アメリカ、イギリスでは出版前に入手できるとの
情報があるので、ますます歯がゆい。

書評に関してはかなりいろいろ気を配る部分があるようです。
・書評家にとって利害関係のある人物の本は紹介しないこと
・広告と書評がかぶらないこと
・ジャンルが偏らないこと
・同じ出版社のものを取り上げないこと

ということで、2番目と4番目はチェックできるので、過去の新聞書評を
確認すると、なかなか手が行き届いているといった印象。
このあたりに手落ちがあると当然やっかいなことになります。
しかしながら、暇ができれば出版社の書評紹介頻度のリストを各新聞社ごとに
調べてみようかなどと、ちょっとオタクな一面をちらりと語っておこう(小笑)。

今回は5大紙についてちょっぴり触れるとします。
念のため、発行部数を紹介。

読売新聞  1000万部
朝日新聞   800万部
毎日新聞   400万部
日経新聞   300万部
産経新聞   200万部

5大紙とも日曜日に本のコーナーを設けています。
この中でどうも力が入ってないなと主観的に思うのは毎日新聞。
なんだか比較すると味気ない印象。

本といえば、やはり朝日新聞になるでしょう。しかし、読売新聞も
負けてはいません。
「本のソムリエ」(読売新聞)では読者があるジャンルや内容について
こんな気持ちになれる本、あんな気持ちになれる本がありますかと質問し、
それにその手のプロが答えるといった形式は個人的にはお気に入り。
そういえば書評委員にキョンキョンがいたのはこの新聞だったかな?

「カジュアル読書」(朝日新聞)は、持ち回りで数人の選ばれた書評家が新刊の
新書・文庫を3冊紹介。日常生活の話も交えながらのコラム形式が僕には
受け入れやすい。3冊を背表紙置きで撮った写真画像も面白く、各々に
オビが付いているあたり、新鮮さも伝わります。

日経新聞は新聞の特徴が経済紙のため、小難しい表情にさせる対象の本も
ありますが、中では時代の流れに本の話題を織り交ぜた
「活字の海で」は、少ない字数ながらも読み手をうならせる内容もあり、満足。

その他、興味深い書評コーナーは日曜に限らず、まだまだ探せばいくらでも
あるのですが、それはご自身で実物を楽しんで下さいませ。
ちょっぴり触れるということですので。 

また、書評家の顔ぶれは作家から大学教授まで幅広いのですが、皆、紹介する
本に偏りがあったりして、当該書評家の紹介本を縦で追っていくと、
いろいろな発見があって面白い。
そのようなお話もおいおいしていきます。


日本代表のワールドカップ出場についていっさい触れない管理人。
おまえはいったいなんなんだ!!

すみません。本オタクなもんで。今度します。 


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