takam16の本の棚
です。バーチャルですが......


  愛しています。


などの殺し文句を冒頭に色を付けて表示させようものなら、
読者様はたまったものではない。
1週間以上更新をサボり、戻るや否や、「愛」だの「恋」だの
言い出す先には、大幅な読者登録解除を余儀なくされることだろう。


しかしながら愛しているのである。

なんだ、ジャンル変更か、ではさらば。



待てぃ! 待たれぃ! 控え! 控えぃ!!


と180度方向転換し、今度は命令口調ときた。
これじゃあ読者様はたまったものじゃあない。

最後まで話を聞け!

とこれまた偉そうだ。
いったい何だって言うんだい、と読者様は半ば呆れ顔でマウスを下方向に
転がす。最近マウスの転がり具合が今イチなんだよなぁなどと首を傾げて
いるのだろうか。






関西人はせっかちをこよなく愛しています。


なんだ、そんなことなら、ジャンルを「関西」にでもしろ!
と読者様がすっかりご機嫌斜めであることを十分承知している管理人こと
takam16はそれから次のようなことを言うのである。



関西人はそらせっかちや。歩くスピード競わせたら右に出るもんはおらへんけど、
間違って左に出る奴もたまにおるわ。それが関西人や。
でもな、俺個人的に気になってることがあるねん。これぞせっかちの極み言われる
かもしれへんけど、そんなん関係あらへん。
もうな、今から次期直木賞受賞作品が気になってしゃーないねん。
だから今のうちから受賞候補作をピックアップしとくねん。



とちょっぴりきつめの関西弁で最初にスパイスを効かせてておいて、これから
冷静に事の経緯を語ろうと思う。


関西人である管理人ことtakam16は、確かにせっかちである。
かつては余りにも小便が漏れそうだった時に、公共の場にもかかわらず、ズボンのチャック
を早めに下ろし過ぎて下着を他人に見られて恥ずかしい思いをしたこともある。
それはせっかちの罪の部分ではあるのだが、このせっかちぶりを
次期直木賞候補作予想に使えないだろうかと少し
思案したわけだ。ちなみにこれは決して
「便座に腰かけ懐手をしながらいろいろ思案した」
わけではない。(注:「便座に腰かけ懐手をしながらいろいろ思案する」という記事がある)
アップルコンピュータのiTunesのクラシックラジオを聴きながら思いついたこと
である。

よくよく考えると、我々は候補作が数点発表されてからしか直木賞のことは語りもしないし、
語ったところで、あれがなってほしい、これがなってほしいなどと頭も体も使わず同じこと
ばかりほざいている。そして選考委員の言いなりに従ったのちに、直木賞作品を読む。
そして感想やれ書評やれをずんずらずんずら書き綴る。
そのような御上の与えられたモノにペコペコ頭を下げながら読み終えてから

「さすが直木賞!!」

などという建前ブログはもうゴメンである。本屋だって図書館だって「直木賞」の言葉をまるで
神様仏様でもあるかのように、なければ生きていけないかのように大量入荷する。
ところが予測が甘いがためにすべてが後追い作業となる。

一方で、直木賞は大衆文学であり、エンタメである。そこには娯楽が仕組まれていなければなら
ない。直木賞受賞作の結果に一喜一憂するのは別段悪いことではない。
しかしそれでは楽しみは1つしかない。受賞が決まった時、つまり直木賞の一連の流れを
「点」でしか楽しむことのみである。
どうせなら、「点」で楽しむより、「線」で楽しんだ方が、10倍面白いではないか。
takam16はそう思うのである。


しかしである。ここがシロウトの限界なのであるが、プロと違い、シロウトはすべての本の下読みを
する時間と能力に限りがある。また、候補作に選ばれる前に本を読んでいい気分にさせられると、
ついついその本に一票を投じたくなる。いわゆる感情移入だ。
すると本を読まずに予想しくさるなど荒唐無稽であり、傍若無人な管理人だとののしられるのが
目に見えている。
ところが運のいいことは、この直木賞に関しては認知度が高いがゆえに過去のデータがしっかりと
あらゆるところに蓄積されており、
今ではHPで誰でも閲覧でき、大きな図書館が近くにあればいくらでも情報収集は可能だ。

そこで、それらの過去のデータという客観性を存分に生かしながら、論理的に候補作を予想するという
方法が最もシロウトのできそうなことのひとつである。


従ってブログタイトル

「読んでもいないのに次期直木賞受賞作を推理する」

が1つ完成である。とりあえず美味しいビールを飲もう。ゴクリ。


ちなみに次期直木賞は2006年1月中旬に決まる。
直木賞候補作にどうやったらなれるかというとこれは「文学賞メッタ斬り!」
の18~19ページが参考になる。

①関係者350人によるアンケート調査 ↓ ②文藝春秋社の社員数十名が下読み&議論し、評価し、候補作決定 ↓ ③海千山千の選考委員による2時間の議論・話し合いで受賞作決定 文藝春秋社とあるのは、直木賞の主催者だからである。正式には 日本文学振興会。 候補対象作は、6月から11月までに刊行、雑誌にて発表された作品で、 短篇・長篇は問わない。 ちなみに前回の受賞作は、朱川湊人さんの「花まんま」(文藝春秋刊)であった。
あいかわらず話が長くなったので、本日はこれにて御免。 なお、このコーナーの発信は不定期ですのであしからず。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 話題 情報 予定 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 第42回文藝賞は以下の2作品決定いたしました。 「窓の灯」 青山七恵さん 「「平成マシンガンズ」 三並夏さん  →文藝賞受賞作品は芥川賞候補作に選ばれる道のひとつです。 -------------------------------------------- 婦人公論文芸賞は桐野夏生さんの「魂萌え !」 に決定しております。 -------------------------------------------- 9月17日公開映画「深紅」の原作本はこちら -------------------------------------------- 10月8日公開映画「空中庭園」 (主演...小泉今日子)の原作本はこちら --------------------------------------------
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