takam16の本の棚
です。バーチャルですが......
前回においても少し触れたのだが、芥川賞・直木賞、ともに
日本文学振興会というところが主催である。そしてこの団体の大ボス
は文藝春秋社だ。今まで133回という伝統ある直木賞。選ばれた候補作品
の出版社をチェックすると、初期から中期にかけては例外があるが、
最近20年間(94回~133回)に選出された受賞候補作品はすべて
文藝春秋刊行の書籍、あるいは同じ社の発行する雑誌「別冊文藝春秋」「オール読物」
が出所である。
文藝春秋社が候補作に選ばれる確率 100%。
ちなみに前回にも記したが、選考過程は以下のとおりである。(以下書籍より参考)
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①関係者350人によるアンケート調査
↓
②文藝春秋社の社員数十名が下読み&議論し、評価し、候補作決定
↓
③海千山千の選考委員による2時間の議論・話し合いで受賞作決定
次に、ここ最近の直木賞受賞作品を列挙する。
133回 朱川湊人 「花まんま」
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132回 角田光代 「対岸の彼女」
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131回 奥田英朗 「空中ブランコ」 熊谷達也 「邂逅の森」
直木賞は年1回ではなく、上半期・下半期の年2回行われているのだが、
過去3回はいずれも文藝春秋から発売された作品である。
直木賞受賞作品 文藝春秋 3回連続受賞
では、文藝春秋社が連続で受賞したのは何回連続が最高かというと
4回連続である。
つい最近では124回から127回までの4回連続がある。
ただし、4回も連続で受賞する確率など、雀の涙程度のものであり、次回受賞作
が文藝春秋発行のものである可能性はあまり高くはない。
しかし、候補作は過去20年の傾向では100%なのである。
よって次回候補作に文藝春秋刊行作が選ばれるのは間違いない。
その最右翼に挙げられるのが以下の作品である。
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著者の直木賞候補歴は過去に3度ある。
129回の「重力ピエロ」で初めて選出され、
131回は「チルドレン」、132回は「グラスホッパー」である。
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もしも選ばれるなら、2回ぶり4度目の選出
ということだ。さらに言うなら、過去の候補作の出版社は
129回 新潮社
131回 講談社
132回 角川書店
そして本作は満を持しての文藝春秋からの出版である。この流れを見過ごすわけには
いかない。
ところがこの伊坂幸太郎、実は10月下旬に「魔王」という新刊が講談社から発売される。
文藝春秋社と他社が両方発売された場合、他社の方が選ばれるということは案外ある。
よって油断は禁物であるものの、流れというものは非常に大事である。いつのまにやら
主観がたっぷり混じっているが、その裏付けも後日できそうだ。
よって伊坂幸太郎作品、直木賞候補作勝手に選出である。
しかし、あくまでも今は候補の段階である。
さらに先の予想をするには選考委員達の傾向と対策を練る必要がある。
この主観の頂点をいかに読み解くかを調査するのは並大抵のことではない。
しばし時間をいただきたい。
朝5時に書くブログ記事。大勢のカラスの鳴き声に不快感を感じながらも、
やはり気持ちいいものである。しかしこの朝の大量のカラス発生はなんだ??
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- 伊坂 幸太郎
- 死神の精度
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