takam16の本の棚
です。バーチャルですが......


うーむ、こいつはやっかいなことになってしまったぞ。


男女を問わずに次々と友人が餌食になってきた事件がある。
しかし注意すればそれは済むことじゃないかと友人には失笑ぎみに
諭したばかりだったのだが.....

ま、まさかこのtakam16までが彼らの仲間入りをすることになる
とはなんとも遺憾である。



京都には桂川という川がある。それは下流へ行くと鴨川と合流し、山崎
付近で宇治川さらに木津川と合流、そのまま淀川という大河川となって
大阪湾へと伸びる。
一方、上流へ進めば桂川は流れがより急流な保津川となり、そこでは
亀岡から嵐山までの保津川下りを楽しむことができる。料金は決して安価
とは言えないが、関西人にとってはお気に入りの名物のひとつである。

そんな桂川に沿うようにして名神高速道路が走っている。そして、川の名称を
そのまま使った桂川パーキングエリアの和式トイレにおいて不覚にも
携帯電話をぽちゃりと落としてしまったのだ。

タイトルも便座に腰かけなどと生易しいものじゃあない。
胸ポケットという一見便利そうに感じるこのシロモノ。
こいつが毒気づきやがった。上体の角度を変えたらこのざまだ。
携帯電話を入れるには全く不適格である。

だから、

うーむ、こいつはやっかいなことになってしまったぞ。

というわけだ。

で、いろいろ思案するわけだ。
ぼちゃっとやってしまった携帯電話の回収方法はいかにすべきかという
ことをである。
水まみれになった携帯電話の安否ももちろん懸念材料だが、なにより回収
しなければ次に進まない。
そこで思案するのであるが、こんな修羅場(?)だからこそいろいろと浮かんで
くることがあるのだ。

この便器に手をつっこむということへの戸惑いと戦慄。
いったい、この便器に過去にどんな輩が用を済ましてきたのか.....
「公共」という言葉はとっくに市民権を得たよい響きの言葉だが、この緊急時
には決して声に出して読みたくない日本語である。

このように過去に人が使ったものを利用することについて思案した時に、
すぐに頭をよぎるのは「図書館」である。

現在・過去・未来に際限まで借り、しかも時には延滞までしてしまう「公共物」。
あの書籍達がどんな輩に読み継がれて現在自分の手元にあるのかと考える。

例えばだ。現在図書館で借りた本の中に

奥田 英朗
邪魔〈上〉
奥田 英朗
邪魔〈下〉
という書籍がある。痛快な書きっぷりでお馴染み、奥田英朗氏の作品である。 まだ読前の段階で痛快か否かはわからないが、文芸誌の連載モノなどを拝読するに、 ついつい笑いが止まらなくなる内容が多いから、「痛快」を期待しているの だが、 じゃあ、この前に借りた者というのはいったいどんな奴なのかというわけだ。 例えばページをペラペラめくろう。 100ページ目のソースのシミはなぜできた!? 129ページ目のアンダーラインはなんだ!? 190ページ目の間違いを指摘する赤ペンチェックはどういうことだ!? 310ページ目のこのちぢれ毛は誰のでどこのだ!! と、読書に集中できない自分が時々ある。 トンカツでも食いながら読書をしていたらソースをこぼしたのか? トイレや風呂で本を持ち込みやがったか!? はさみによる切り抜きはなにか利益になるものでも発見したのか? このページの血はどこの血だ? とツッコむ。 雑誌の類にもある。 図書館の大衆雑誌というものにはクロスワードパズルがつきものだ。 ちょっくら最新雑誌を拝読すれば、ご丁寧にもクロスワードパズルが完成している というのはいったいなんだ。 ダ・ヴィンチの表紙のきれいなお姉さんに黒マジックでヒゲやメガネを書くのは誰だ。 切手サイズのプレゼント応募券の切り取りは毎度恒例である。 なるほど、図書館で本を借りるのはちょっとおっしゃる方の意味が、こういう時 こそ理解できる。 と、トイレの利用者から図書館へ話が及ぶのは図書館にとっては迷惑この上ないの だろうが、じゃあ我が図書館の小便器の間隔が狭すぎるのはいったいどんな意図が あるのだとますますもって疑問がわいてくる。 それよりもなによりも、携帯電話だ。正直、ワシづかみしか方法はないのか..... 備え付けの紙を幾重にもあわせてツカめればその場はしのぐことができるだろうか。 しかし中途半端な体制ツカもうとして手が滑って再度ぽちゃり。その水しぶきが自分 にとんでこようものなら一大事だ。 もしもだ。もしも無事回収に成功したとしよう。するとこの拾い上げた携帯電話を そのまま維持することは強烈な苦痛を伴うだろう。じゃあ洗面台で携帯電話を ゴシゴシこするのか。 そして、この「公共」の場で電話を洗うなどという常軌を逸した行為を他人が 「やりやがったな。」 と内心でほくそえむのは当然だ。それ以外に電話を石鹸つきで水洗いする理由がない。 それよりもなによりも洗う行為自体が電話の命を絶つことにもなる。 だから困っているのである。 汚いついでに多少は掃除で綺麗になったといわれているヘドロが持ち味の 大阪ミナミの道頓堀の話でもしよう。 さて、野球事でとんちんかんちん一休さんな方もおられるのだが、 「我が」阪神タイガースがまもなく本年度のセリーグの優勝を決める日がやってきた。 このお祭りごとに漏れなく付いてまわるのが、名物 道頓堀のダイブ である。 現在、この道頓堀ダイブをやめさせるべく、近所の住民や大阪市が傾向と対策を練っている らしい。危険だし、かつては死人も出ている。 マスコミも正義づらをしてダイブ警報をニュースで発令している。 しかしである。このダイブを避けることはほぼ不可能である。鉄線を張り巡らせたり、 警備員を雇ったとしてもダイブする連中は必ず出る。名物化しているのだ。 法律の抜け穴以上に容易なことである。これを止めるためには 誰かと誰かが手や足を出しあうことになるだろう。 自分はダイブを肯定するわけでも否定するわけでもない。 ただし、ダイブをするとその人にとっては致命的な数日間を送ることをまずは 考えた方がよい。 あのヘドロに覆われたどぶ川の悪臭は異常なものだ。 かつてあるバライティ番組で道頓堀ダイブ経験者を募ったところ、20名ほどが 集まった。 彼らの話によると、飛び込んでからの周囲の扱いは最悪らしい。 まず、彼らの悪臭が通行人を近寄らせない。 次に、その悪臭をとらずに電車・バスに乗ることは許されないらしい。 では高くてもタクシーと思いきや、ずぶ濡れと悪臭漂う客を運転手が乗せる わけがない。 銭湯もお断りだそうだ。 よって、どこかの飲食店でホースを借りてヘドロと臭いをとるしかないのだが、 これも至難だそうだ。 ちなみに体に染み着いた悪臭は一風呂浴びて消えるものではないらしい。 次の日以降の生活を破壊するというわけだ。 これらのことより、道頓堀ダイブは思い出だろうがなんだろうが実行者にとって なんの利益もない。だから、やめておけ。臭いだけだ。 しかしながらそれとは別に我が阪神タイガースの優勝は非常に喜ばしいことである。 よって、名物「六甲颪(おろし)」を歌うことでこの記事を締めさせてもらうと 同時に、携帯電話における屈辱をこの歌でしのぎたいと思う。 六 甲 颪 六 甲 颪 に 颯 爽 と ~♪ 蒼 天 翔 け る 日 輪 の ~♪ 青 春 の 覇 気 美 し く ~♪ 輝 く 我 が 名 ぞ 阪 神 タ イ ガ ー ス ~♪ オ ウ、オ ウ、オ ウ オ ウ 阪 神 タ イ ガ ー ス ~♪ フ レ、フ レ フ レ フ レ ~♪ * その後、携帯電話の看病の日が続く....... ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 話題 情報 予定 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 10月より日テレ系土曜夜9時にて白岩玄さん原作の 「野ブタ。をプロデュース」 がドラマ化されます。 主演...山下智久、亀梨和也 ------------------------------------------- 10月からの新ドラマフジ系列火曜夜9時「1リットルの涙」の原作はこちら ------------------------------------------- 10月8日公開映画「空中庭園」 (主演...小泉今日子)の原作本はこちら ------------------------------------------- 10月29日公開映画「春の雪」(主演...妻夫木聡 竹内結子)の原作本はこちら
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